[クアラルンプール 25日 ロイター] - マレーシア中銀は25日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ3.25%とした。利上げは3年半ぶり。中銀は、経済が着実な成長軌道を進む中で「金融緩和の程度を正常化することを決定した」と発表した。

ロイター調査では、10人中6人が利上げを予想していた。

中銀は「低すぎる金利が長期間続くことによって発生しかねないリスクを回避するために、金融政策のスタンスが適切であるよう、予防的に行動する必要性を認識している」と説明。「現行の政策金利の水準で、金融政策のスタンスは引き続き緩和的だ」との見方を示した。

政策金利が3.25%に引き上げられたことで、政策金利のコリドーの下限と上限も、それぞれ3.00%、3.50%に引き上げた。

マレーシア中銀の前回の政策金利変更は、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の是非を問う英国民投票後の2016年7月で、このときには25bp利下げした。前回の利上げは2014年7月だった。

エコノミストの間では、早期の追加利上げの可能性は低いとの見方が強い。

キャピタル・エコノミクスは、マレーシアの成長率が鈍化する見込みであることや、インフレが抑制されていることに言及し、1回限りの利上げになるとの見方を示した。

コンティニュウム・エコノミクスのエコノミスト、チャル・チャナナ氏も、今回の利上げを評価した上で、成長率が目標を上回らない限り追加利上げは必要ないとの見方を示した。

中銀によると、2017年のインフレ率は3.7%で、中銀の目標(3─4%)の上限付近だった。海外のコスト要因からの影響が後退するとの見方から、2018年のインフレ率は平均して低下すると予想した。政府目標は2.5─3.5%。

ただ、インフレ率の動向は「依然として極めて不透明な」原油相場に左右されるとも指摘した。

中銀はまた、リンギ<MYR=>は同国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)をより反映する形で上昇したとの認識を示した。リンギは2017年、対ドルで11%近く上昇、今年は約3.5%上昇している。

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