就職活動で自分のやりたいことを探すというのは、まさにこれだ。
  つまり、パネルを1枚裏返すということは、会社を1社訪問するということと同じだ。
  最後に、自分のやりたいことが、裏返したパネルの窓越しに覗けるということなのだ。

  たくさん会社を回ることが目的ではない。
  でも、できるだけたくさん会社を回ったほうが、その下から現れる、自分のやりたいことのヒントが多くなるという仕掛けなのだ。

  25枚全部開いていれば楽勝だが、たった3枚では、ほとんどわからない。
  『パネルクイズ アタック25』では、3枚では優勝できないが、接戦で、10枚くらいで優勝した時などは、海外旅行がかかった最終問題はかなり難しい問題となる。
  なぜなら、その10枚が、肝心の部分をはずれていることがあるからだ。

  就職活動を始める時、何をやりたいのかわからないというのは、自分のやりたいことの上を、パネルが裏返されずに覆っている状態だと考えてよい。
  それを、会社を1社ずつ回りながら、パネルを開いていく。
  開いていきながら、少しずつ、裏側に隠れた自分のやりたいことが見え始めてくる。
  ある1枚をめくった時(ある1社に行った時)、その裏側からは何も模様が出てこないこともある。また、ある1枚をめくった時(ある1社に行った時)、鍵となる模様が出ることもある。

  1枚をめくった(1社回った)だけでは意味のなかった模様が、2枚めくる(2社回る)と意味が出てくることもある。
  たくさん回るのが目的ではない。
  でも、たくさん回ったほうが、その裏側に隠れている、自分のやりたいことを発見できる可能性が高いということだ。
  やりたいことを、よりはっきり見ることができるということなのだ。

たくさん回るのが目的ではない。
たくさん回ると、やりたいことを見つけるヒントが増えるのだ