失敗を恐れるばかりでは成長できない

 それは、はじめて任される新規プロジェクトなどの未体験のことも含みます。

 新規プロジェクト、はじめての海外出張、初出場の試合など、それこそ未知の体験なので、不安は尽きないと思います。しかし、失敗ばかり恐れていてはせっかくの自己成長のチャンスを逃してしまいますし、結局のところ、なにごともやってみなければわかりません。

 赤ちゃんが必死になって立ち上がり、やがて一人で歩き出すように、人間には本来、自分自身を成長させたいと願う自己成長心が備わっています。

 一方で、このままの状態を維持しようとする自己防衛心も備わっています。

 これは、自己の成長過程におけるアクセルとブレーキにあたります。私たちは常にこうした葛藤の狭間で少しずつ成長していくのですね。

 新しいことを行うにあたり不安が消えないという方は、「今自分は自分自身を成長させるチャンスを迎えているんだ!」と、ほんの少しだけアクセルを踏んでみてください。

 ほんの少しの勇気で、その先にはきっと今まで見たことのない新しい世界が待っているはずです。結果的に失敗に終わったとしても、それは1つの経験値となり、そこからまた打開策を練れば良いのです。

 なにかアクションを起こす時には、成功も失敗もつきものです。

 しかし、過去の著名なビジネスパーソンはみな、成功の反対は失敗ではなく、「なにもしないこと」だと節々に口にします。

 チャレンジなしには、そもそもなにも生まれないということです。

 本連載では、未開拓な領域にチャレンジするためのメンタル強化法もご紹介していきたいと思います。