[25日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場で、ドルが下げから切り返した。トランプ米大統領が「強いドルを望む」と発言したことが追い風となった。前日は、ムニューシン米財務長官によるドル安容認発言を受け、ドルは全面安の展開となっていた。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>はほぼ変わらずの89.209。一時、2014年12月以来の安値となる88.438をつけていた。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.12%上昇。一時は約1%上昇し、2014年12月半ば以来の高値となる1.2536ドルをつける場面もあった。

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は、ユーロの上昇は「不確実性の源」となっており、米国発のドル安を巡る発言が金融情勢の変化につながる場合、ECBは戦略を見直す必要があるとの見解を示した。

ただ、ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「為替相場に関するコメントは総じて穏やかなものだった」と指摘。「最近のユーロ高に対し強硬姿勢を示すようなコメントではなかった」と述べた。

<債券> 7年債入札が堅調だったことに加え、トランプ大統領がドル高を望むと発言したことを受け、国債価格が上昇した。

財務省がこの日に行った280億ドルの7年債入札は堅調な需要を集め、最高落札利回りが2.565%と、2011年4月以来の高水準となったほか、応札倍率が2.73倍と、1年1カ月前につけた水準に並んだ。

終盤の取引で10年債<US10YT=RR>利回りは2.626%と、前日終盤の2.654%から低下。30年債<US30YT=RR>利回りは2.888%と、2.937%から低下した。同利回りは前日は3カ月半ぶりの高水準を付けていた。

7年債<US7YT=RR>利回りは入札結果を受け2.551%に低下した。前日終盤は2.579%だった。

<株式> まちまちで引けた。ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>は最高値を更新したが、ナスダック総合指数<.IXIC>は軟調。トランプ米大統領が最終的には強いドルを望むとの考えを表明したことを受け、大半の銘柄はそれまでの上昇分を失った。

米バイオ医薬品のバイオジェン<BIIB.O>は2.09%高。第4・四半期決算は、最近発売した脊髄性筋萎縮症治療薬「スピンラザ」の売り上げ増加により、売上高が市場予想を上回った。

米重機メーカーのキャタピラー<CAT.N>は0.61%高。第4・四半期決算は、利益が7四半期連続で市場予想を上回った。建設・鉱山機械に対する世界的な需要が高まるなか、売上高は35%拡大した。

<金先物> ドル安・ユーロ高の流れが続く中で買われ、3日続伸した。中心限月2月物の清算値は前日比6.60ドル(0.49%)高の1オンス=1362.90ドルと、2016年8月上旬以来約1年5カ月ぶりの高値を更新した。

外国為替市場では、ムニューシン米財務長官のドル安容認とも受け取れる前日の発言を受けて、ドル売り地合いが対主要通貨で継続。このため、ドル建てで取引される金には割安感が生じ、金相場は買いが優勢となった。

<米原油先物> 需給不均衡の是正期待やドル安の進行などを材料に追随買いが入り、一段と上値を拡大している。米国産標準油種WTIの中心限月3月物は午前9時40分現在、前日比0.47ドル高の1バレル=66.08ドル。

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