[ワシントン/モントリオール 26日 ロイター] - カナダ重工業大手ボンバルディア<BBDb.TO>がジェット旅客機「Cシリーズ」を米国市場で不当廉売していたなどとして、米ボーイング<BA.N>が同社と争っていた訴訟で、米国際貿易委員会(ITC)は26日、ボーイングの訴えを退け、ボンバルディアの主張を認める判断を示した。

4人の委員全員が、ボンバルディアの価格はボーイングに損害を与えないと判断した。「Cシリーズ」に300%近くの関税をかける米商務省の方針も退けた。

事前の予想では、ボーイングの訴えが認められるとの見方が広がっており、想定外の結果となった。ボンバルディア株はこの日一時22%急騰。ボーイング株はほぼ変わらずで取引を終えた。

ピーターソン国際経済研究所(PIIE)のシニアフェロー、チャド・バウン氏は「事実や証拠の重要性があらためて浮き彫りとなった。トランプ大統領がいくら保護主義を主張しても、通商政策に関するITCの訴訟手続きは支障なく機能した」と述べた。

またダン・ピアソン元ITC委員長は「1人の委員もボーイングの主張に耳を貸そうとしなかった。『米国第一主義』はホワイトハウスや商務省では通用するだろうが、ITCのような独立機関では通用しない」と語った。

ボンバルディアは声明で、今回の判断について「技術革新、競争、法の支配の勝利」で、米航空会社や旅行客の勝利と指摘した。

一方、ボーイングは「不正な政府助成によりボーイングが何十億ドルもの損害をこうむった」ことが認められず失望した、とのコメントを発表した。

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