ネガティブな出来事を開運のタネにする方法

 といっても、起きている問題や不運な出来事を無視したり、否定的な感情を抑えたりしないようにしましょう。
 自分の悩みや問題を「あれもこれも」と数えてしまうと、「わぁ、こんなにある!」と心に残ってしまいます。
 ですから、気になることはちょっとメモして、あとは忘れるのです。
 そうすると、ある時ふと見返すと、その出来事が起きた意味がわかったという時が必ず来ます。1週間ほどメモをとり続けるだけでも、何を嫌だと思い、どんなところでつまずくのか、という自分のパターンが見えてきます。リストアップして分析してみると、ばらけていた問題がいくつかのキーワードに集約していくのです。

 そうやって、自分の書いたメモを見ていくと、問題や不愉快な出来事をすべて改善の「タネ」にできます。
 たとえば、メモに同じ人のことばかり書いていたら、その相手との関係や距離感を調整する必要があります。
 また、職場や友人との集まりなど、同じ場所で続けてトラブルが起きていたら、そこでの関係を改善したほうがいいとわかります。
 お金がからむと問題が起きる、仲間はずれにされると過度に落ち込むなど、いくつかのパターンが出てきたら、さらに「どうすればこの部分を変えられるでしょうか」と祈ってみてください。すると、トントントーン、とまた違う出来事が起き始めます。
 そこでまた、「なるほど!」と思えるような新たな学びや気づきが起きて、心のモヤモヤが掃除されてスッキリしていきます。それに合わせて状況が好転していくでしょう。
 表面だけを見ると、「嫌だ」「大変だ」と感じる出来事も、実は何かに気づかせてくれるため、自分を導いてくれるために起きているのかも……。
 そう考えると、受け取り方が変わっていくのです。