[30日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが主要な通貨バスケットに対し上昇。米債券利回りが上昇する中、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表を前に様子見ムードが広がった。ユーロや英ポンドは下落した。

2041GMT(日本時間30日午前5時41分)時点で、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.28%高の89.319.

ドルは6週連続で値を下げており、このまま推移すれば今月は3%下落の見込み。

ユーロ/ドル<EUR=>は一時1.2335ドルまで下げたが、終盤は0.27%安の1.2386ドル。ポンド<GBP=>は0.67%安。

チャプデレイン・フォーリン・エクスチェンジのダグラス・ボースウィック氏は、FOMCを控えて市場参加者が幾分、先行き不透明感を感じていると指摘。

「パウエル氏が率いるFRBの新指導部が発足するのを受け、市場参加者は利上げが予想通り現在のペースで続くのか、やや加速するのかに関心を寄せている」と述べた。

ロイター調査によると、今年は3月以降に3回の利上げが実施されるとの見方が多い。ただ、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・アセット・マネジメントなどの一部アナリストは4回の実施を見込んでいる。

今週は2月2日の米雇用統計も注目されている。BKアセットマネジメントのキャシー・リエン氏は、賃金上昇が鈍化する可能性があるとみている。

米商務省が29日発表した2017年12月の個人消費支出(季節調整済み)は底堅く増加したが、貯蓄は10年ぶりの低水準となった。発表後、ドルはやや上昇した。

米金融・債券市場では、国債利回りが3年超ぶりの水準に大きく上昇。欧州中央銀行(ECB)当局者の発言を受け、景気見通しの改善に伴い世界の主要中銀が刺激策を縮小させていくとの観測が高まった。米10年債<US10YT=RR>利回りは2.6955%と、2014年初め以来の高水準となった。

<債券> 国債利回りが大きく上昇した。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるクノット・オランダ中銀総裁がECBは債券買い入れプログラムをどのように終了するかできる限り早く明確にすべきとの見解を示し、景気見通しの改善に伴い世界の主要中銀が刺激策を縮小させていくとの観測が高まったことが背景。

10年債<US10YT=RR>利回りは2.727%と、2014年4月以来の水準に上昇。 シーポート・グローバル・ホールディングス(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、トム・デイガロマ氏は「主要な節目に達し、トレンドは破られた」とし、世界経済は前進しており、やや勢いづいているとの認識が背景にあると指摘。RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の米国金利戦略部門責任者、マイケル・クロハティ氏も、世界的に成長が上向いていることが意識されているとの見方を示した。

クノット・オランダ中銀総裁は28日、債券買い入れプログラムを「続ける理由は何もない」とした上で、ECBは同プログラムをどのように終了するかについてできる限り早く明確にすべきとの見解を示した。ECBは現状の債券買い入れプログラムを9月末まで継続する予定だが、その後、継続するかどうかについては保留している。

米国では、連邦準備理事会(FRB)が30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で経済に対する見方を引き上げるのではないかとの見方が出ている。

このほか、財務省が31日に金融危機以来初めてとなる入札規模の拡大を発表する見通し。規模拡大は当初は財務省証券などから開始され、その後、償還期限の長い国債に拡大されていくと見られている。前出のRBCキャピタル・マーケッツのクロハティー氏は「非常に大きな資金調達需要がある」としている。

今週はこのほか、一連の米経済指標にも注目が集まっている。2月2日には1月の雇用統計が発表される。

<株式> 反落して取引を終えた。アップル<AAPL.O>の下げが重しとなり、S&P総合500種の値下がり率は約5カ月ぶりの大きさとなった。

アップルは2.1%安。同社がスマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の生産量を半減させるとの一部報道が重しとなった。同社は1日に決算発表を予定している。

BB&T・ウェルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「アップルの業績がどうなるのか、特にiPhoneXの販売に関しどのような指針を打ち出すのかに対する懸念に市場は反応した」と述べた。

S&P情報技術<.SPLRCT>は0.9%安。主要株価指数に対する下落寄与度トップとなった。

株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は2.76ポイント(約25%)上昇の13.84。8月18日以来の高水準となった。

米10年債利回り<US10YT=RR>が2014年以来の高水準に上昇。公益株や不動産株、電気通信株などディフェンシブセクターの重しとなった。

<金先物> ドルの対ユーロ相場上昇などに圧迫され、続落した。中心限月2月物の清算値は前週末比11.80ドル(0.87%)安の1オンス=1340.30ドル。

外国為替市場ではこの日、ドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金の割安感 が薄れたため、徐々に売りが活発化した。また、金相場は前週に清算値ベースで約1年5 カ月ぶりの高値を付けていた反動から、利益確定の売りも出やすかった。

<米原油先物> 対ユーロでのドルの反転上昇を受けた割高感による売りに加え、利益確定の売りなどが出て反落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値は前週末比0.58ドル(0.88%)安の1バレル=65.56ドル。4月物の清算値は0.58ドル 安の65.39ドルだった。

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