今どきのチリワインの面白さ、素晴らしさについて、「オーガニック」「クールクライメイト」「セパージュ」「ツーリズム」という4つのキーワードをもとにその発見をレポートしていく。第3回目は「セパージュ」。ワインを通じて、そのワインを生む、チリという国の文化や風土、そして人々の情熱と笑顔、その物語を楽しんでいただきたい。

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セパージュ
Keyword of Chilean wine 3 Grapes

世界規模で事業を展開する最大手のひとつ『ミゲル・トーレス』も、『VIGNO』のメンバーとして「ネクスト・チリ」であるカリニャンに力を注ぐ

伝統と挑戦とオープンマインド
これまでも、これからも、この地にあう宝を探して

 赤ならカベルネ・ソーヴィニヨン、白ならソーヴィニヨン・ブラン。日本におけるチリワインといえば定番はこれ。

 もちろんこうした「お家芸」的でシンプルかつキャッチ―なフレーズは認知と市場を広げていくためには必要なものではある。そのフェーズを十分楽しんで、チリ好きになったら好奇心の翼を広げてみよう。

 ワイナリーを訪れると、多くの畑は、斜面の向き、標高の差、収穫時期などから細かくブロック分けされ、多彩なブドウが栽培されている。太陽が存分に降りそそぎながら、朝夕の冷涼な空気のもと、チリという場所だからこその個性を育む。

 世界的な流行を見せるクールクライメイト・シラーやピノ・ノワールは、フランス的なエレガンスが親しみやすく、アメリカ・ウェストコーストのリッチな果実感が軽やかに楽しめる、世界のどこかなのだけれども、どこでもない感覚。  

 赤ワインでいえば、チリのもうひとつの宝物であるカルメネール、またプティ・ヴェルドをはじめとするボルドー系、白でいえばシャルドネ、モスカテル・デ・アレハンドリアも実に美しく、だが親しみやすい。

ボルドー、地中海、そしてアンデス。ブレンドからも可能性を探る『カリテラ』チーム

 メジャーワイナリーである『カリテラ』でテイスティングをした新しいラインアップである『B』『M』『A』という3つのワイン。Bはボルドーブレンド、Mは地中海ブレンド、Aはカルメネールとアルゼンチンを代表するマルベックの2種ブレンドによる「アンデス」。