1月26日、英ポンド相場は昨年大幅に回復したが、上昇は今後も続くとみてポンド買いを強める大手機関投資家が出てきた。写真は2016年3月撮影(2018年 ロイター/Phil Noble)

[ロンドン 26日 ロイター] - 英ポンド相場は昨年大幅に回復したが、上昇は今後も続くとみてポンド買いを強める大手機関投資家が出てきた。英国が無秩序な形の欧州連合(EU)離脱を免れるとの見方が広がったことと、イングランド銀行(BOE、中央銀行)が予想以上の速度で利上げするとの予想が背景にある。

 ポンドは、2016年6月の英国民投票でEU離脱が決まった後に急落したが、昨年は回復し、下げ続けると見込んでいたヘッジファンドは痛手を負った。

 数ヵ月前には、英国がEU単一市場へのアクセスを一切失う形で離脱する「ハード・ブレグジット」の恐れが注目されたが、その懸念も和らいでポンドの上昇は加速し、多くのファンドは空売りの巻き戻しを迫られた。

 ポンドの実効レートは25日、国民投票以降での最高値をつけた。

 世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは過去1年間で、ポンドの買い持ちを5倍に増やし、運用総額117億ドルの2.5%前後とした。

 米ステート・ストリートなども、ここ数ヵ月でポンドを購入している。

 ブラックロックのグローバル・ファンダメンタル債券商品ストラテジー・チーム責任者、マリリン・ワトソン氏はロイターの電話インタビューで「ポンドにはこれまでに多くの悪材料が織り込まれたが、上振れリスクより下振れリスクの方が大きく織り込まれたと考えている。過去数ヵ月間でわれわれは大幅にポジションを増やした」と説明。

「英国経済は以前に比べて低い成長にとどまっているが、それでも健全ではある。市場は利上げを1回しか織り込んでいないが、私はあと数回利上げできると思っている」と述べた。