1月23日、インド企業が今月、オフショア人民元建て債券(点心債)を発行。数年間停滞していた人民元国際化の動きが復活しつつある兆しの1つと言えそうだ。写真は2017年5月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[香港 23日 ロイター] - インドのインフラ関連企業が今月、9億元(1億4000万ドル)のオフショア人民元建て債券(点心債)を発行した。高利回りの点心債が売り出されたのは1年余りぶりで、数年間停滞していた人民元国際化の動きが復活しつつある兆しの1つと言えそうだ。

 さらに香港における人民元預金が1年ぶりの高水準に達し、ドイツ連銀が人民元を外貨準備に組み入れることを決めるなどの追い風も吹いている。

 これらの現象は、人民元高が続いている中で表面化してきた。元の対ドル相場は今月に入って過去2年余りでの最高値を付けた。

 中信銀行(国際)の中国チーフエコノミスト、リャオ・クン氏は「高利回り点心債の発行は、2年にわたって退潮傾向にあったオフショア人民元市場が回復し始めたことの表れだ。元国際化のプロセスを妨げていた、根強い元先安観などの要素は一掃され、今やこのプロセスが勢いを取り戻すのを目にする局面だ」と話した。

 ただ中国政府の政策議論に関与する人の話では、当局には、性急に元国際化を進める考えはまったくない。関係者の1人は「われわれは流れに従って動き、決して強引には先に進まない。長い道のりになるだろう」と語った。