[大阪市 30日 ロイター] - 村田製作所<6981.T>の藤田能孝副会長は30日の決算会見で、米アップル<AAPL.O>の最新スマートフォン「iPhoneX(テン)」の生産半減報道について「私どもの認識ではそんなに大きな数字ではない」と述べた。

日本経済新聞は30日朝刊で、アップルがiPhoneXの1─3月期の生産量を当初計画から半減させる見通しだと報じた。

藤田副会長は「きょうの報道は私どもの認識している数字とは違うが、業績予想にはそういうことも織り込んでいる」と指摘。「iPhoneがある程度下がるということも入れていた」と述べ、業績予想に影響はないとの認識を示した。

<過去最高の受注残>

2017年4─12月期の営業利益は前年比12.2%減の1444億円だった。新製品の樹脂多層基板「メトロサーク」の立ち上げ遅れに伴うコスト増や、ソニー<6758.T>から買収した二次電池事業の赤字などが響いた。

藤田副会長はメトロサークについて「1─3月までは赤字が続く」としたものの、来期は新モデルで収益性も違ってくるとして、全体で来期増益を見込んでいることを明らかにした。

売上高は前年比19.3%増の1兆0331億円だった。ソニーから買収した二次電池事業が寄与したほか、積層セラミックコンデンサも順調に推移した。

藤田副会長は「12月末の受注残高は過去最高だ」と述べ、来期の売上高は10─15%増を見込んでいることを明らかにした。

二次電池事業は、2020年3月期に売上高2500─3000億円(今期は9月からの7カ月間で約1000億円を計画)、その時点での黒字化を目指す。今期の赤字は、買収に伴う一時的なものが25億円、それ以外が50億円という。

通期予想は据え置いた。営業利益予想は前年比15.5%減の1700億円と、トムソン・ロイターがまとめたアナリスト20人の予測平均値1804億円を下回っている。

(志田義寧)