[ソチ(ロシア) 30日 ロイター] - ロシア南部のソチで30日、シリア和平を協議する会議が開かれ、民主的選挙の実施を呼び掛ける声明を採択して閉幕した。ただ、シリア反体制派の指導部は会議をボイコットし、米英仏なども参加しなかった。

参加者はまた、シリアの新憲法を起草する委員会を設置することで合意。反体制派の多くは、この会議がシリアのアサド大統領とロシア政府を利することを目指しているとして批判している。

最終声明は、シリア国民が選挙を通じて同国の将来を決定する必要があるとしている。ただ、反体制派や西欧諸国が要求しているシリア難民・移民の選挙への参加を認めるかどうかは明らかにしていない。

このほか声明は治安部隊の存続を呼び掛けたが、反体制派が求める同部隊の改革には言及しなかった。

会議にはトルコとイランの政府代表も参加した。

シリア北部で活動する反体制派組織「自由シリア軍」の幹部は、今回の会議について「アサド大統領と、そのテロリスト政権のためのものだ。ソチ声明はわれわれには関係がなく、議論の対象にもならない」と批判した。

欧米諸国は国連が仲介するシリア和平プロセスを支援しているが、同プロセスはまだ大きな成果を出していない。

ソチ会議に参加した国連シリア問題担当のデミストゥラ特使は、憲法委員会の設置は「(国連主導のシリア和平協議の大半が開催されてきた)ジュネーブで現実のものとなる」と述べた。委員の選定基準は特使が決め、政府、反体制派、独立組織から約50人を選ぶ考えを示した。