実は誰よりやさしい
九紫だからこそできる
本当の愛情とは?

「9code(ナインコード)」の中でも、“人情深い”と言えば、まず「火の九紫」があげられます。星野監督も、例外ではありません。

 怒った選手にも、後日共に食事に行くなど、フォローはきちんと一人ひとりにしていたそうですし、選手の奥様の誕生日を調べて、「ご主人は頑張ってますよ」などとメッセージを添えて、自宅に花を送るなどもしていたといいます。
 ミスをしても必ずリベンジするチャンスを与え、一度で判断するようなことはしませんでした。

 引退した選手や退任のコーチの再就職先も面倒を見たといいます。
 相手チームのフロントらに直接交渉して、仕事をお願いしたというのですから、本当に驚きです。
 星野監督の“情”の深さがハッキリとわかります。
「理想の上司No.1」に選ばれたことがあるのも納得です。

 そして、これはネットニュースで見たエピソードですが、私もジャーナリストとして心が熱くなるものがあったので紹介します(「THE PAGE」より一部引用)。

 あるスポーツ記者が、中日の監督を務めた最終年「星野続投」と打ちました。
 しかし、星野監督の退団は決まっていて“特オチ”してしまったのです。
 特オチは報道記者としてやってはいけないことで、それはもう社内でめっぽう怒られます。

 星野監督はそれを悟ったのでしょうか。

 その記者だけに退団に関する質疑応答を車の中でこっそりしてあげたのです。
 星野監督の辞任と、その理由を語ったインタビュー記事をスクープできたおかげで、この記者はミスを挽回できたというわけです。
 それから何十年経っても、この記者は「おまえは俺に借りがあるだろ」とからかわれるそうでした。

“星野流「火の九紫」の人情”、目頭が熱くなるものがあります。