1月30日、米金融市場は市中金利の指標となる10年物米国債利回りが3年超ぶりの高水準に上昇し、公益や不動産といった金利動向に敏感なセクターの株式に売り圧力が強まっている。写真は26日、ニューヨーク証券取引所のトレーダ―(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米金融市場は市中金利の指標となる10年物米国債利回りが3年超ぶりの高水準に上昇し、公益や不動産といった金利動向に敏感なセクターの株式に売り圧力が強まっている。

 しかし市場関係者によると、利回りは普通の水準に戻りつつあるだけで、今のところ9年にわたる米株強気相場の腰を折ったり、米景気を減速させる恐れはなさそうだ。

 資金運用担当者によると、借り入れコストの上昇が住宅市場や消費支出を鈍化させ、米景気に悪影響を与え始めるのは10年物米国債利回りが3%台に乗せてからで、足元からこの水準までなお30ベーシスポイント(bp)程度の開きがある。

 ウェルズ・ファーゴ・アセット・マネジメントのシニア・ポートフォリオ・マネジャーのマーガレット・パテル氏は「金利がもう少し上がらないと、株式市場に持続的な悪影響が生じることはない。世界的に成長が上向いているほか、米国では減税が実施され、米株式市場の環境は1、2年前に比べて大幅に良くなっている」と述べた。

 このためパテル氏は高利回りのジャンク債を売る一方で、ハイテクやヘルスケアなどの成長株を買っており、債券への資金配分比率はこの数年で最低となっている。

 30日の米株式市場は金利上昇への警戒感などから下落。昨年9月初めに2.06%だった10年物米国債利回りは2.7%台となった。