1月29日、10月に予定されるブラジル大統領選でルラ元大統領(写真)が出馬する可能性が薄れたことで、市場の関心は、同じく大衆主義的な候補者がリードしているメキシコ大統領選へと移った。リオデジャネイロで16日撮影(2018年 ロイター/Ricardo Moraes)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - ブラジルの控訴裁判所が24日、ルラ元大統領を有罪とする一審判断を支持する判決を下し、今年10月の大統領選に同氏が出馬する可能性が薄れたことで、市場の関心は、同じく大衆主義的な候補者がリードしているメキシコの大統領選へと移った。

 ブラジル株は過去2年間、テメル大統領による市場寄りの経済改革を好感して上昇し、中南米株全体の力強い伸びを引っ張ってきた。しかしこのところ、大統領選の世論調査でルラ氏が支持率トップとなり、投資家の楽観論を脅かしていた。

 ルラ氏は選挙戦を続けると表明しているが、今回の判決で出馬はほぼ不可能となった。ブラジルの法律は、控訴審で有罪判決が支持された候補の出馬を禁じている。

 対照的に、7月のメキシコ大統領選では、「AMLO」の愛称で知られる急進左派のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏がリードを確実にしつつある。29日の世論調査では、ロペス・オブラドール氏の支持率が32%と、保守派候補のリカルド・アナヤ氏の26%に差を付けた。

 メキシコをめぐっては、米国が北米自由貿易協定(NAFTA)を離脱する懸念も残る。

 フィデリティ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ウィル・プルエット氏は、ルラ氏の有罪判決により、市場寄りの政策を踏襲しそうな中道候補が大統領選で勝利する可能性が高まったのに加え、石油のペトロブラスなど国営企業の業績が好転していると指摘。ブラジル株が他市場をアウトパフォームし続けると予想している。