選手の隠れた本質だけを見た
六白としての原監督の眼力

 原監督の「9code(ナインコード)」は「天の六白」です。

 原典である『易経』には「乾為天(けんいてん)」とあります。

 集団で一番上に立つリーダーとしての気質に富み、統制力と指揮力を持ったリーダータイプです。

 原監督もまた、「天の六白」としての役割を大いに果たしていました。

 原監督の指導法は、まさに「天の六白」ならではの“天から目線”の指導法。

 常に、選手たちを広い視野で客観的に見ています。

 まずは選手の勧誘。
 青学の雰囲気に合う選手を見極め、生命力があって明るい子や、言葉巧みに話せる子を積極的に選んだそうです。

 チームカラーに合った選手でなければ勝てない。
 そんな信念を持って、能力のよしあし以前に、選手たちの“隠れた本質”を見極めていたわけです。

「天の六白」と言えば、計算高く、頭脳は明晰です。
 実際の青学の選手たちには、目標を長期・中期・短期で設定させ、すべて紙に書かせ視覚化させていました。

 そして、数字で管理させるのです。
 つまり、ゴールを決めてから逆算して行動計画を立てさせていました。

 また、実際の練習の際には、「なぜ、その練習をするのか?」をきちんと理論立てて選手に説明をしていたそうです。

 どれもこれも、「天の六白」らしく、選手に頭の中をきちんと整理させながら指導に臨む。
 統制力と指揮力を持ったリーダー気質の「天の六白」だからこそできる“勝ち続ける集団”と言えましょう。