[1日 ロイター] - 米グーグルの持ち株会社アルファベット<GOOGL.O>が1日発表した第4・四半期決算は、実質利益が市場予想を下回った。中核のオンライン広告事業は引き続き堅調だったものの、自動運転車やスマートフォン、ホームデバイスなどの事業への支出が増えた。

引け後の取引で株価は一時5%超下落。その後2.7%安の1149.93ドルで落ち着いた。

売上高は24%増の323億2000万ドルで、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の319億ドルを上回った。調整後利益は68億ドル(1株当たり9.70ドル)で、予想の70億ドル(同10ドル)に届かなかった。

最終損益は30億2000万ドル(クラスA・B・C株1株当たり4.35ドル)の赤字で、一時的な税関連費用99億ドルの計上が要因。前年同期は53億3000万ドル(同7.56ドル)の黒字だった。

総支出は27%近く増えて246億6000万ドル。

第4・四半期のオンライン広告収入は21.6%増の272億3000万ドルだった。

ティグレス・フィナンシャル・パートナーズのアイバン・ファインセス氏は電子メールで「全体的に好調な四半期だった。広告収入は引き続き大幅増加している」と述べた。

通期売上高はオンライン広告収入の急増が寄与し、23%増の1109億ドル。初めて1000億ドルを超えた。利益は35%減の126億ドルだった。税制改革の影響や、欧州連合(EU)が昨年夏にグーグル部門に科した制裁金27億ドルに関連する引当金が響いた。

グーグルの非広告事業、医療関連部門「ベリリー」、他のアルファベット傘下企業の通期売上高は155億ドル。全体の売上高に占める割合は約14%で、2016年の12%から増加した。

アルファベットのポラット最高財務責任者(CFO)は決算発表後のアナリストとの電話会見で、休暇時期にマーケティング費用が増加したと述べたほか、アップルやモジラなどパートナー企業への支払いは今後安定していく見込みだとした。

グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)は投資が効果をみせているとし、クラウドコンピューティングの四半期ベースの売り上げが10億ドルに上ると述べた。

モフェットネイサンソンのアナリスト、マイケル・ネイサンソン氏は電子メールで、今後の事業成長に向けたアルファベットの堅調な増収継続や多くの新たな機会が、引き続き同社株の動向の鍵となると指摘した。

またアルファベットは1日、退任の意向を表明したエリック・ シュミット会長の後任として、取締役のジョン・ヘネシー氏(65)が就任すると発表した。

スタンフォード大学の学長だったヘネシー氏は、コンピューター科学者で半導体設計の専門家でもある。2004年からグーグルの取締役を務めている。

*内容を追加しました。