[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の109円後半。日銀が国債買い入れオペで、残存5年超10年以下の買い入れ額を増やし、5年超10年以下を対象に指し値オペを行うと通告したことを受け、午前の取引では円が売られる場面があった。しかし、円安効果は控えめで、ドル/円相場を若干底上げする程度にとどまった。

日銀のオペ増額と指し値オペを受けて、ドルは通告前の水準を20銭程度上回る109.69円まで一時上昇したが、まもなく失速し、109.28円まで反落した。

市場実勢よりも高い利回りで実施したため、指し値オペに応札はなかったが、市場では今回の対応について「(長期金利が)0.1%を付ける前に通告された点が特徴的で、未然に金利の上昇を防ぐ動きに出た。日銀は早めに手を打ったということだろう」(三井住友銀行・チーフストラテジストの宇野大介氏)との見方が出ていた。

ただ、オペを受けた国債利回りの低下幅は限られており、今後、米債金利の上昇などの影響を受けると、再び円金利に上昇圧力がかかる可能性がある、と同氏はみている。

「イールドカーブ・コントロール(YCC)政策を採用している日銀が指し値オペに動くことは想定内。0.110%という指した水準も含め、意外感はなかった」(みずほ銀行国際為替部部長の青山宏明氏)といい、為替市場では大きな値動きにはつながらなかった。

ユーロは1.2494ドル付近で高値もみ合い。

最近の海外ファンド勢の間で流行っている投資戦略として、「ユーロ買い/原油買い」があるという。

為替市場ではユーロ高トレンドが続いているが、「ユーロ買いのヘッジとして、ドルと逆相関になっている原油を買う動きがみられる」とSMBC日興証券の為替外為ストラテジスト、野地慎氏は言う。

結果的に、コモディティー高で新興国通貨高がしっかりし、ドル安/ユーロ高に収れんするというサイクルだ。

2日アジア時間の米原油先物は3日続伸。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主要産油国による協調減産合意が履行されていることが調査で明らかになり、米生産拡大を巡る懸念が相殺された。

日本時間午後2時40分現在、米WTI原油先物<CLc1>は0.32ドル(0.5%)高の1バレル=66.12ドル。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 109.64/66 1.2494/98 137.00/04

午前9時現在 109.38/40 1.2508/12 136.85/89

NY午後5時 109.39/42 1.2508/12 136.81/85

(為替マーケットチーム)