[BRDO PRI KRANJU(スロベニア) 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は2日、欧州はさらなる景気低迷に対する備えができておらず、次の危機が起きればECBの限界が試され、マイナス金利が相当深掘りされる可能性があると述べた。

クーレ専務理事はスロベニアで開かれた会議で、前回の危機を引き起こした制度上の欠陥の多くは依然として解決されていないと指摘。たとえ小幅な景気悪化であっても大幅な経済・社会的コストが発生する可能性があるとし、「次の危機はECBに責務の限界を試す可能性がある」と述べた。

専務理事は「次の危機の性質により、政策の対応としては短期金利のマイナス幅を大幅に拡大することが必要になるかもしれない」と指摘。「もしくは、公債や社債よりもリスクの高い資産の買い入れが必要になるかもしれない。または財政ファイナンスに危険なほど近いところにわれわれを引き込む可能性がある」と述べた。

その上で、統合された金融市場を含む柔軟な市場がショックを効果的に吸収できるため、防衛の最前線であるべきだと主張。ただ欧州連合(EU)の改革提案はわずかしか受け入れられていないとした。

資本市場と銀行同盟がまとまれば、各国政府と納税者の財政的な負担が制限され、リスクを分散・軽減することにもなると訴えた。