[オタワ 4日 ロイター] - 米ボーイング<BA.N>は、カナダ政府が実施する数十億ドル規模の次期戦闘機入札に参加するかどうかの決断を今週末9日までに下す必要がある。

米国際貿易委員会(ITC)は1月下旬、カナダのボンバルディア<BBDb.TO>が米国市場で旅客機を不当廉売しているとのボーイングの訴えを認めない判断を下した。

ITCの決定が、この問題を巡って悪化したボーイングとカナダ政府との関係改善に十分かどうかは全く分からない。

カナダは次期主力戦闘機88機の入札(150億─190億カナダドル)を行うが、事情に詳しい関係筋らによると、カナダ政府との関係悪化がボーイングの決定に大きな影響を及ぼす可能性がある。

ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は先週の決算発表後の電話会見で、月内に発表されるITCの認定の根拠の説明を見て「今後の方針を決定する」と述べた。

同社はこれ以上のコメントを差し控えた。

2月9日までに次期戦闘機入札への参加意思を表明しなければ、同社は応札プロセスから除外される。

カナダ政府当局者は入札が公平に行われるとしているが、関係筋によると当局者らは一方で、ボーイングが入札で勝つチャンスを上げるためには、ボンバルディアへの訴えなどを取り下げる必要があることを明確にしているという。

ボーイングとカナダ政府の関係がいまだに冷え込んでいることを示す兆候もある。

関係筋によると、戦闘機契約について協議するカナダ政府と業界関係者との会合が1月に開かれたが、ボーイングは自社のスタッフを派遣しなかった。

同社はこれについて、自社製F18スーパーホーネットは、海外への武器売却を実施する米国防総省傘下の国防安全保障協力局(DSCA)によって代表されていると説明している。

戦闘機入札には、米ロッキード・マーチン<LMT.N>、仏ダッソー・アビアシオン<AVMD.PA>、欧州のエアバス<AIR.PA>が参加する見込み。