2月1日、カナダドルの対米ドル相場は、カナダと米国の2年物国債の利回りスプレッドとの高い相関性が今年に入って失われつつあり、投資家は証券投資の動向や原油価格などへの目配りが欠かせなくなっている。トロントで2015年1月撮影(2018年 ロイター/Mark Blinch)

[トロント 1日 ロイター] - カナダドルの対米ドル相場は、カナダと米国の2年物国債の利回りスプレッドとの高い相関性が今年に入って失われつつあり、投資家は証券投資の動向や原油価格などへの目配りが欠かせなくなっている。

 カナダドル相場と利回りスプレッドの相関性が消失したのは、カナダと米国の中央銀行の金融政策の方向性が鮮明となり、投資家がドル売りの姿勢を強めたためだ。

 TDセキュリティーズの外為戦略部門の北米ヘッド、マーク・マコーミック氏は「(カナダドル相場にとって)2年物国債の利回りスプレッドの重要性は低下するだろう。(利上げの)サイクルが予想できるようになっていることか、もしくは他の要因が相場を大きく左右しているからだ」と話した。

 米連邦準備理事会(FRB)が利上げを続けたにもかかわらず、ドルは昨年11月以降幅広い通貨に対して下落しており、ユーロなど他の通貨でも国債の利回りスプレッドとの相関性は低下している。

 カナダドル相場は、カナダ中銀が昨年7月から3回の利上げを実施したことから、昨年下半期に利回りスプレッドとほぼ完全に連動し、投資家もこうした動きに慣れっこになっていた。

 しかしスコシアバンクのチーフ通貨ストラテジストのショーン・オズボーン氏によると、その後は状況が一変し、カナダドルは利回りスプレッドとの連動性が完全に消滅した。