1月30日、中国本土上場の人民元建て株式(A株)のMSCI新興国株指数への組み入れが始まるのを前に、中国の資産運用会社の間で同指数連動型ファンドの設立ラッシュが起きている。写真は上海で2017年11月撮影(2018年 ロイター/Aly Song)

[上海 30日 ロイター] - 中国本土上場の人民元建て株式(A株)のMSCI新興国株指数への組み入れが始まるのを前に、中国の資産運用会社の間で同指数連動型ファンドの設立ラッシュが起きている。

 MSCIは昨年6月にA株の指数組み入れ方針を表明。今年の6月と9月に2段階に分けて大型株230銘柄程度を実際に組み入れる計画だ。組み入れはA株の時価総額の5%、A株の新興国株指数におけるウエートは0.73%となる。

 MSCIの推計によると、A株全てが組み入れられるとウエートは18%前後となり、ブラジルやロシア、インドといった他の主要新興国をはるかにしのぐ。

 投資家は中国株がやや割高となっている点に懸念を抱いており、2015年の株価急落時に1000銘柄以上が取引停止となった市場混乱の記憶も尾を引いている。しかしそれよりも、中国株投資に乗り遅れるのではないかという不安感の方が強い。

 MSCIがA株の組み入れを決めたことで既に中国の銀行株や消費関連株に対する関心は高まっているが、指数連動型ファンドが急増すれば、中国の優良株への投資熱がさらに高まりそうだ。

 先陣を切ったトゥルーバリュー・アセット・マネジメンは、今月初めに当局の承認を獲得し、MSCI新興国株指数連動型ファンドを立ち上げた。トゥルーバリューのファンドマネジャーのチェン・ロン氏は、今回の一部A株の組み入れをきっかけに中国市場には当面800億元(125億2000万ドル)が流入し、A株が全面的に採用されれば流入額は2兆5000億元に膨らむとみている。