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カイゼン!思考力

自分は幸せだった?――フォーカスされた記憶

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第81回】 2012年1月27日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「フォーカスされた記憶」を取り上げる。

――問題です

 以下のAさんの問題は何か。

 Aさんは2人の高校生の息子を持つサラリーマン。息子たちは学業も優秀で、素行もとりたてて問題はない。ただ、最近は思春期ゆえか、父親を避ける傾向にあり、Aさんとの会話はほとんどない状態である。

 ある日Aさんがたまたまテレビでニュースを見ていたら、子どもが登校拒否になって大変な思いをしたという親のインタビューが何件か流れていた。

 また別の日。社内で同僚と雑談している時、子育ての話題になった。その同僚はこう言った。「うちの中学生の息子が、どうも不良たちと付き合っているらしい。陰でタバコなんかも吸っているみたいで本当に頭が痛いよ」

 Aさんは考えた。

 「2人の息子の子育てにはかなり苦労した。B雄は小さい頃、何かの病気かと思うくらい言葉がうまく喋れなかったし、友達づきあいもできなかった。本当にどうなるかと心配したものだ。C介の方は、反対に小さい頃は落ち着きがない子で、しょっちゅうあちこちで喧嘩をしたりトラブルを起こしたりしては嫁さんと2人で謝りにいったものだ。しかし、登校拒否や非行なんかに比べれば、大した苦労じゃなかったのかもしれない。最近はほとんど会話もないけど、子どもに関しては恵まれていたかな」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


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ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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