[東京 6日 ロイター] - 王子ホールディングス(HD)<3861.T>と三菱製紙<3864.T>は6日開いた両社の取締役会で、経営強化に向けて資本業務提携を結ぶことを決議した。王子HDが三菱紙の第三者割当増資により1048万株を1株726円で引き受けるほか、金融機関などが持つ同社株を取得し、三菱紙の議決権33%を保有する筆頭株主になる。

両社はこれまでも情報用紙分野や共同バイオマス発電事業の立ち上げなどの業務提携を推進してきた。しかし、少子化やIT化などで国内の印刷情報用紙の需要は過去10年でおよそ30%減少。一方、アジアを中心に海外企業が勢力を拡大、日本国内でも国外勢との競合が激化し、資源価格の高騰などとともに大きな経営圧迫要因となっている。

両社の発表によると、今回の資本提携により、三菱紙は王子HDの持ち分法適用会社となり、これまでのような単発的な提携にとどまらない「複数の事業での協業関係の強化が可能になる」という。合弁事業などへの新規投資による収益向上、原材料などの購入コスト削減などを通じ、両社それぞれ2021年度に営業利益で25億円以上の収益改善効果が期待できるとしている。

一方、三菱紙の紙・パルプ子会社である三菱ハイテクペーパーヨーロッパを中心とするドイツでの事業については、競争力強化に向けた中長期の展望が開けないことから、今後、両社間で事業の一部、あるいはすべてを譲渡することも含め、再編を進めることが決まった。