[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の109円前半。朝方は日本株などの高寄りを受けて円が一時軟化したが、午後に入り日経平均が上げ幅を縮小すると、ドル/円もじりじりと下落した。

東京市場のドルは109円半ばで取引が本格化。前日の米国株が上下動を経て切り返しに転じたこと、世界株安で週初来2円超の円高が進行した反動もあり、序盤は円が弱含んだ。

しかし円はその後、次第に上値を切り上げる展開。前場は600円高だった日経平均が上げ幅を縮小するとともに、アジア市場の米株指数先物が軟化し始めたことも背景となり、ドルは109.13円まで反落した。

前日は反発した米国株だが、過去最大の下げ幅を記録した直後だけに、市場では再び下げに転じる可能性を不安視する声が根強い。「株価が落ち着くには相応に時間がかかるだろう」(クレディ・アグリコル銀行外国為替部長の斎藤裕司氏)といい、円相場もそうした市場心理を反映した動きとなった。

<世界同時株安、震源は「恐怖指数」か>

市場では、前日までの世界同時株安の震源地となったのは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出するボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>ではないかとの指摘が複数出ている。

VIX指数はS&P総合500種を対象とするオプション取引を基に算出するもので、米株式市場の予想変動率を示す。急速な変動を想定して取引を行う参加者が増えると指数が上昇するため「恐怖指数」とも呼ばれている。

昨夏まで過去最低を更新していたVIX指数は前日、一時50.3と15年8月に中国が人民元を切り下げて株価が急落した時以来の高水準へ急騰。昨年来の低ボラ環境で流行した、ボラ低下時に株式や長期債へ投資する「ボラティリティー・ターゲット」と呼ばれる投資戦略が一気に崩壊し、その影響が幅広い市場で露呈したとの見方だ。

VIX指数の暴騰ぶりを象徴するのが、関連ファンドの相次ぐ取引停止や清算。野村証券は6日、上場投資証券(ETN)の「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN」を早期償還すると発表した。同ETNはVIXと逆(インバース)の値動きをするよう設計されたもので、5日の騰落率は前日比96%安と大暴落した。

クレディ・スイスも同日、同様のETNを早期償還すると発表している。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 109.15/17 1.2389/93 135.25/29

午前9時現在 109.62/64 1.2378/82 135.70/74

NY午後5時 109.55/58 1.2376/78 135.58/62

(為替マーケットチーム)