ここに、SUVの注目度が高まっている理由があります。SUVは、走りやアウトドアを楽しみたいドライバーにはこれまでも人気でしたが、ファミリー向けにはミニバンが優勢でした。これに技術、特に安全技術が大幅に進歩したことで、運転しやすく、とりまわしのよい、家族で使えるセグメントに変わってきました。さらに燃費が改善されていることも、受け入れられやすくなっている背景といえるでしょう。

 SUVユーザーは、アウトドア好きの人だけに限りません。クルマ選びや、クルマがある生活を楽しみたい人にとっても、今後、SUVはカーライフの充実につながる注目の分野になっていくと思います。

出典:J.D. パワー 2017年日本新車購入意向者調査SM
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購入の決め手「脱燃費」
経済性重視から一歩進んだクルマ選びとは?

「ユーザーが走行性や安全性の高さ、便利な機能や装備などを重要視する」というデータは、J.D.パワーの別の調査「日本自動車セールス満足度調査SM(SSI)」の結果にも現れています。

 過去4年間の調査結果を振り返ると、車購入の決定理由(30項目から複数回答)において、2014年調査では、「燃費のよさ」が42%で決定理由の最も大きな要素だったのに対し、2017年は34%(8%減)になり、「品質/走行性能/安全性の高さ」が33%(6%増)、「便利な機能・装備」が24%(5%増)、「デザイン」が41%(2%増)となっています。また、車そのものではなく「販売店の営業スタッフの対応のよさ」を理由に挙げた人も29%(4%増)でした。

 車のデザインや燃費性能が依然として購入決定の大きな理由であることは変わりません。しかしユーザーは緊急自動ブレーキの改良、前後の誤発進抑制機能の装備、低燃費かつ滑らかな走りなど、さらに一歩進んだ商品の魅力を求めているのです。