2月7日、今週の株価急落で相場の安定に賭ける金融商品の価値が大きく損なわれた。ニューヨーク証券取引所で撮影(2018年 ロイター/Brendan Mcdermid)

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 今週の株価急落で相場の安定に賭ける金融商品の価値が大きく損なわれた。これらの商品の投資家は痛手を受けたため、もう手を引くと考えるのが普通だが、実際には再び市場に戻ろうとしている。多くの投資家が、上場投資商品(ETP)を利用して「ショートのボラティリティ」を買う機会をうかがっているのだ。

 6日にはクレディ・スイスと野村が、ボラティリティ・インデックス(VIX)先物を売り持ちにして株価安定に賭けるETPの早期償還を発表した。

 しかしニューヨーク・タイムズからボラティリティ商品取引の第一人者として紹介されてから有名になったフィノム・グループのセス・ゴールデン社長は「(ボラティリティ関連ETPは)ロングポジションの投資家が最も手っ取り早く保有資産をヘッジできる方法だ」と指摘。ロイターは確認できなかったが、ゴールデン氏によると5日時点でマイナス32%だった自身のポートフォリオのリターンは6日にマイナス16%程度まで損失を縮小したという。

 同氏は「わたしは嵐を乗り切っただけでなく、望ましいと考える水準までショートポジションを拡大できた」と胸を張った。

 またボラティリティを巡る投資はETPが存在しようがしまいが今後も続くが、ETPは予想に基づいて取引する簡単な方法を提供してくれる、との声が投資家から聞かれる。

 アナリストの話では、市場が正常な状態に戻れば、これらのETPで今月1日までの2年で600%近いリターンを稼いだような事例が再現されてもおかしくない。