『地球に残された時間』の見本が届く

料理ができる男。その一歩は鍋からはじまる。2月2日配本『地球に残された時間』の見本
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 さて、タジン鍋の話はちょっと置いておいて、2月2日(木)配本となる『地球に残された時間』(レスター・R・ブラウン:著 枝廣淳子/中小路佳代子:訳)の見本が手元に届きました!

「環境問題」と一括りに言われると、少し遠い世界のことに聞こえてしまうかもしれません。本書の編集を担当させていただくまで、私自身もそうだったことを白状します。しかし、食料の問題や海面上昇による国土の消失は他人事ではなく、そして何より、東日本大震災によってエネルギーの未来を考えなければいけないことは間違いありません。

 問題の深刻さを理解してもらいたいとなると、ついこれでもかと危機感を刺激したくなりますが、レスター氏は、非常に冷静な分析のもと、読者一人ひとりに選択を委ねているところが大変特徴的だと思います。

 スリリングな展開や心温まる話はありませんが、こんな時代だからこそ、的確なデータに基づいて分析を行う大切さ、そして分析結果に真摯な気持ちで向き合って、自分自身で選択することの意義を感じます。

 日本を含む、地球全体を揺るがす問題について考えると同時に、レスター氏の洞察力や姿勢も一緒に感じていただける機会になれば嬉しいです。お近くの書店さんでお見かけの際は、是非手に取ってみてください。

 最後に、先週の日記の最後でも本連載編集担当のC鉢が触れていましたが、1月23日(月)に書籍編集局の新年会を行いました。幹事は、私ムラタです。

 それぞれ口うるさ……ではなく自分の考えを持っている人間のため、コースメニューが脂っこいやら、日程が悪いやら、心温まる貴重な意見をもらいましたが、すべて聞き流せる太い神経に産んでくれた両親に感謝です。

そして迎えた当日。みんなブーブー言いながらも楽しんでくれた様子でひと安心。無事解散となりホッとしたまま地下一階の店を出ると、そこは一面の銀世界でした。銀世界というと聞こえはいいですが、1月23日(月)は近年稀に見る豪雪の夜。

 翌日は「なんであんな日に新年会を……」というクレームの絶えない、記録より記憶に残る素晴らしい新年会となりました。

 ちなみに、当然のようにC鉢は欠席でした。「ムラタ主催の新年会より大切な用事なんてあったんかね」と、疑問を投げかけて終わりたいと思います。

今週の気づきと来週以降のテーマ
・水なしで蒸し料理
・環境問題は待ったなし
・幹事……ムラタには向かない職業

(本連載は毎週水曜日更新です。タジン……買ったのは一昨年だったろうか。ちなみに、新年会については「雪すごいなぁ」というのが感想です。)