2月8日、米政府が原油輸出を解禁してから約2年で、同国産原油を満載したタンカーが、中国やインドといった大口消費国からトーゴなどの小さな国まで世界30ヵ国以上に寄港するようになった。写真は2017年、仏マルセイユ沖を航行する石油タンカー(2018年 ロイター/Jean-Paul Pelissier)

[ニューヨーク/ロンドン/シンガポール 8日 ロイター] - 米政府が原油輸出を解禁してから約2年で、同国産原油を満載したタンカーが、中国やインドといった大口消費国からトーゴなどの小さな国まで世界30ヵ国以上に寄港するようになった。

 米国のシェールオイルが大量供給されたことで、原油の国際価格は下がり、石油輸出国機構(OPEC)の影響力が弱まるとともに、OPEC加盟国の多くが市場シェアを奪われつつある。

 シェール革命以前の2005年、米国の原油純輸入量は日量1250万バレルだったが、今やたった400万バレルだ。

 米国勢がアジアや欧州で新たな大口顧客を獲得していることは、サウジアラビアとロシアという米国並みの生産力を持つ2国にとっても脅威となっている。

 米国からの原油輸出量は現在日量150万─200万バレル。2022年までにはおよそ400万バレルまで拡大する可能性がある。

 輸出の大半は中国向けで、昨年11月以降カナダを抜いて米国産原油の最大の買い手になった。