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カイゼン!思考力

どうせたいしたものじゃない?――すっぱい葡萄

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第82回】 2012年2月3日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「すっぱい葡萄」を取り上げる。

――問題です

 以下のA君の問題は何か。

 A君は中堅メーカーに勤める若手の営業マン。このたび、会社が国内経営大学院への社費派遣制度を導入したのを知った。1年もしくは2年の間、給与こそ出ないものの、入学金から受講料まで、すべてを会社が負担してくれ、経営学修士(MBAA)を取得できるというものである。1年につき1人という狭き門であったが、社内の若手の間では大きな反響を生みだしていた。

 もともと経営学に興味のあったA君も、ぜひ採用されたいと考えた。1次選抜は課題レポートと上司の推薦、2次選抜は人事部長らが直に面接をするというプロセスである。A君は、会社から課された課題レポートに取り組み、上司に推薦状を書いてもらって会社に申請書を提出した。

 しかし、結果は芳しいものではなかった。あっさりと1次選抜で落とされてしまったのである。最低でも1次選抜は通るはずと思っていたA君は、ショックを受けながらこう考えた。

「まあ、MBAを取ったからといって、転職するつもりもないからな。ただでさえ、日本企業はMBAの使い方が下手だと言われているわけだし、無理してMBAにこだわらなくてもいいか。経営の勉強なら他にもやりようがあるし。自分は自分らしく勉強していこう」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


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ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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