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爆笑問題・太田光が語る最新小説『文明の子』のすべて
【最終回】 2012年2月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
太田 光

ジョン・レノンから
物理学まで取り込んだ
エンターテインメント小説

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太田光氏が最新小説『文明の子』に込めた思いを語るインタビューもいよいよ最終回! 今回は作品の具体的な内容に深く言及します。過去、現在、未来を行き来する物語の狙いから、技術と自然の関係、さらには物理学への思いまで。太田光ワールドをお楽しみ下さい!

ジョン・レノンや日本の首相を登場させた狙い

──最終回は『文明の子』の内容について具体的にうかがわせてください。まず、物語のなかにジョン・レノンが出てくるのがちょっと意外だったんですが?

(C.Hikita)

太田 ジョン・レノンって人は平和について青臭くストレートに発言してた人で、そういう部分には共感を覚えますね。『文明の子』に登場するのはそのジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンです。

 無差別殺人とか世間があっと驚くような事件を起こして自分の存在を表現するってあるじゃないですか。まさにチャップマンがそれで、そんなのはまったく表現なんかじゃない。チャップマンはその存在さえすでに忘れかけられている。それに対してジョン・レノンの歌はずっと残っている。

 チャップマンのやった行為っていうのは、むしろジョン・レノンの表現活動を結果としてより広げているわけです。だから人を殺すなんてことはけっして表現活動なんかではありえないってことを伝えたかったんです。

──面白かったのが本書の中に入っている「首相はつらいよシリーズ」。少しサイドストーリー的な感じがしたんですけれど。

太田 これはね、やっかいでね。今回収録するかちょっと迷った部分です。今回の小説は「過去」「現在」「未来」がテーマになっていて、この「首相はつらいよシリーズ」は今の日本を表している部分ですね。特に未来と現在をつなげるという意味合いで必要な部分でした。

 実は今回の小説はあと100ページ分くらい書いてたんですよ。それを編集者と打ち合わせしながら、より物語の関連性が明確になるようにと、いくつかの話を落としてるんです。

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太田 光 

1965年埼玉県生まれ。日大芸術学部中退後、1988年に爆笑問題結成。政治から芸能界まで様々な社会現象を斬る漫才は、若者だけでなく幅広い年齢層に支持されている。主なレギュラー番組「笑っていいとも」(CX)、「サンデー・ジャポン」(TBS)、「検索くん」(テレビ朝日)、「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)。その他、多数のテレビ、ラジオに出演。著書に『爆笑問題の日本原論』(宝島社)、『天下御免の向こう見ず』(二見書房)、『マボロシの鳥』(新潮社)などがある。


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