[オタワ 13日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の難航を巡り、カナダと米国の間で緊張が高まっており、期限内の妥結が不透明な状況となっている。

当局者によると、当初3月上旬とされた合意期限は少なくとも4月上旬まで延期されたが、交渉参加者らはさらに数カ月かかるとの見方を示している。

カナダのフェルヘール首席交渉官は当地で行った講演で、米国はNAFTAを結ぶ3カ国全ての利益ではなく、カナダとメキシコの立場を弱めることを狙っていると批判した。

この数分前にはライトハイザー米通商代表部(USTR)代表がワシントンで、NAFTAを巡るメキシコとの協議はうまく進んでいると述べる一方、カナダには言及しなかった。

フェルヘール氏は再交渉について、重要な問題でほとんど進展が得られていないとし、米国の交渉担当者は柔軟性に欠けると非難。「米国のアプローチは、北米ではなく米国だけの視点に立っている。米国の立場を強化し、それによって北米経済におけるカナダとメキシコの地位を弱める狙いがある」と述べた。

ライトハイザー代表の発言に直接言及することは控え、カナダは交渉から退かないと言明。「独り占めの合意はあり得ないということを米国に理解させるよう引き続き取り組むほかない」とし、「より長い時間の交渉が必要になるだろう」との見方を示した。