2月12日、トランプ米政権が議会へ提出した予算教書を見ると、物価や金利の上昇が及ぼす悪影響よりも大きな経済押し上げ効果を狙うトランプ氏の賭けの要素が一段と強まっている。写真は予算教書。ワシントンで撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米政権が12日に議会へ提出した予算教書を見ると、物価や金利の上昇が及ぼす悪影響よりも大きな経済押し上げ効果を狙うトランプ氏の賭けの要素が一段と強まっている。

 議会は既に昨年末に法人税と所得税の減税を承認し、先週には財政赤字を年間約1兆ドルまで拡大させる可能性がある歳出法案を可決した。

 しかしこうした政策にはリスクが存在する。つまりせっかくの景気刺激策で雇用が増えても、労働生産性が高まるような企業投資が行われない場合があり得る。また現在の賃金上昇が、インフレの高まりで帳消しになってもおかしくない。

 ジョージ・W・ブッシュ元大統領の経済顧問を務めたダグラス・ホルツイーキン氏は「これらの政策が機能しなければ、長期的には財政赤字が大きくなり、生産性は伸びない。それは好ましくない結果だ」と話す。

 それでもホルツイーキン氏は、必要な賭けだと主張。確かに追加的な刺激策は物価上昇率をあまりにも高め、米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利上げを招くかもしれないが、物価がそれほど上振れないままというケースも考えられるという。