2月7日、東欧各地で、企業が労働者不足を補うため、オートメーション化への投資を拡大している。ハンガリー西部パーパにあるヒルテンベルガー・オートモーティブ・セイフティーの工場で1月撮影(2018年 ロイター/Bernadett Szabo)

[パーパ(ハンガリー) 7日 ロイター] - ハンガリーの労働者不足が深刻になりつつあることを思い知らされた数年前のミーティングについて、オーストリア系企業で工場長を務めるガボール・キライさんは「ショッキング」だったと回想する。

 ヒルテンベルガー・オートモーティブ・セイフティー社は同国西部パーパで従業員725人を雇用し、シートベルトのプリテンショナーなどを製造している。この町の失業率はほぼゼロに近づいており、高い離職率がすでに大きな問題となっていた。

 同社はロボット時代に突入した。

 顧客であるBMWやメルセデス、フォルクスワーゲンやアウディからの需要の高まりを受け、250万ユーロ(約3億4000万円)を投じて工場にある2カ所の製造ユニットをオートメーション化したのだ。

 これは、ヒルテンベルガーに限ったことではない。

 東欧各地で企業がオートメーション化への投資を拡大している。2008年の世界金融危機以降、そして2011年に欧州連合(EU)の富裕国が労働者流入制限を解除して以降の労働者不足を補うためだ。

 ロボットが人間に取って代わることの否定的側面について、世界各国の当局者やエコノミストが懸念する一方、東欧におけるオートメーション化は、市場シェアを失いたくない企業にとって「渡りに船」となっている。

 企業は大幅な賃上げを行っているが、若者に離職を思いとどまらせるには十分とは言えない。少子高齢化が進む人口動態のすう勢を補うにも不十分だ。