2月14日、外国為替市場で対ドルの円相場が106円台へ急伸した。最近の世界的な株価急落で一段の市場変動リスクに過敏になった参加者が、昨年来積み上げてきた大規模な円の売り仕掛けを縮小し始めたことが主導しているもようだ。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 14日 ロイター] - 14日の外国為替市場で対ドルの円相場が106円台へ急伸した。最近の世界的な株価急落で一段の市場変動リスクに過敏になった参加者が、昨年来積み上げてきた大規模な円の売り仕掛けを縮小し始めたことが主導しているもようだ。ドルの先安観が強いため、ドルの下値でも個人など国内勢の押し目買いが入りづらく、さらなる円高観測を醸成している。

春節休暇中の市場動揺を警戒か

 ドルはこの日、一時106.84円まで下落。当面の下値めどだった昨年安値をあっけなく下抜け、2016年11月14日以来、1年3ヵ月ぶり円高水準をつけた。テクニカル的には105円台まで主要な節目がない状況で、市場では一段安の可能性を警戒する声が上がっている。

 市場筋によると、ここ数日の円高局面で動きが目立ったのはアジア勢。米国株をはじめとして世界的に市場が不安定化する中、中国の春節(旧正月)休暇を前に、しばらく市場を離れる投機筋が、円売りや米国債売りなどの持ち高を手じまう調整売買を加速させているという。

 1月は日銀の国債買いオペ減額をきっかけとする思惑が海外勢に広がって上昇圧力がかかった円相場だが、実は世界の投機筋の持ち高は、昨年来大幅な売り越しだ。

 米商品先物取引委員会(CFTC)が毎週集計しているIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組状況によると、円は16年末の米大統領選後から売り越しへ転じたまま。しかも、安倍首相が解散・総選挙に踏み切った後の昨年11月には4年ぶり高水準まで膨らんでいた。