英語力をわずか90日で激変させる英語のパーソナルジムがあるという。「時短型英語学習」をテーマにしたこの英語ジムのベースにあるのは“第二言語習得研究”という学問。予約が4カ月待ちのスタジオもあるという、「ENGLISH COMPANY」をリポートする。

恵学社
岡 健作 代表取締役

 英語を身に付ける必要がある。けれど、業務も忙しく勉強している暇などない。教育系ベンチャー企業である恵学社が運営する「ENGLISH COMPANY」は、そんなビジネスパーソンの支持を集め、2015年5月のオープンから3年足らずで拠点を10カ所にまで増やしている。

 「長い期間をかけたり、一日の学習時間を長くしたりすれば英語力を伸ばすことは不可能なことではありません。『ENGLISH COMPANY』というサービスの価値は、それを『短期間で達成できる』というところにあります」創業者である岡健作社長はそう説明する。

 生産性向上、働き方改革、No残業……、いたずらに時間を投下するよりもいかに効率的に成果を生み出すかという時流は、英語習得という学習領域にも影響を与えているようだ。

 「ENGLISH COMPANY」の公式サイトでも、「繁忙期の激務の中80日でTOEIC885点」「ベンチャー企業CTOが45日でTOEIC260点アップ」という事例が数十件単位で並ぶ。

 この「時短型英語学習」の要となるのが“第二言語習得研究”という学問。これは人が第二言語(外国語)を習得するメカニズムやプロセスを研究するもので、1960年代から欧米を中心に研究が進められてきた。「ENGLISH COMPANY」では前身となる大学受験予備校時代から、この学問を応用した方法論をブラッシュアップしてきた。

 「私たちの強みは第二言語習得研究の知見を応用して、個々の学習者の課題に合わせて解決策を提案できること。テーラーメイドとも言うべき、個人別のアプローチがとれることです」(岡社長)