良い商品だから売れる=×
売れるから良い商品=○

飲食店の場合、美味しいモノを提供するのは当たり前です。しかし、そもそも美味しい、美味しくないは主観です。人それぞれの好みなのです。
美容室へ行って、行く前より汚くなって帰ってきたら、どうでしょう?お客様は怒りますよね?
建築も安心、安全をうたっている企業が多いのですが、そんなことは当たり前。安心、安全でなければ困ります。

良い商品だから売れるのではありません。
逆に、売れていないから、悪い商品というわけでもありません。
売れて、初めて「良い商品」なのです。

モノ余りの現代にどうやって売って儲けるのか?
その答えがビジネスモデルです。

儲かる仕組みを作る必要があるのです。

残念ながら、出回っているビジネスモデル書は、大企業の実例であったり、海外の企業の実例であったりと、日本の中小企業に向けて書かれていません。
本書は、日本の中小企業がビジネスモデルを作るにあたって、わかりやすく、なおかつ、すぐに実践していただけるように書きました。

まさしく「和製ビジネスモデルの教科書」です。全国380万社の中小企業のうち、約80.5%が年商1億円を超えていないといわれています。圧倒的に規模が小さいのが、日本の中小企業なのですが、この本には「すぐに売上1億円」を実現するためのヒントを数多く収めています。

本来であれば、売上よりも大事なのは利益です。

正直に言えば、売上1億円くらいは、しっかりとしたビジネスモデルがなくても、比較的簡単に達成できます。

本書で挙げる事例では、問題を抱えている企業が、現状の改善だけで、すぐに売上1億円を超えていく姿を描きました。
そして、その中で、次のステップに進むためにも、ビジネスモデル作りをわかりやすく描いています。
本書で構築したビジネスモデルは売上1億円で止まらず、10億円、あるいは100億円企業を作りあげる土台となるレベルの仕組みです(もちろん、ブラッシュアップしていくことが前提ですが)。

そして、優れたビジネスモデルは、売上はもちろんのこと、収益性をぐっと高めてくれます。

本当は、利益よりも大事なのは現金(キャッシュ)です。どうか、あなたもぜひビジネスモデルを作りあげて、しっかり儲かる企業を築きあげてください。

儲からない経営者のあなた、儲からない事業を任されているあなた、今すぐに手を止めて、この本を読み、しっかりビジネスモデルを構築してください。この本は読みやすくするために、ストーリーと解説を組み合わせて描いています。

物語の主人公である桜子の言葉を借りて、「はじめに」を締めくくりましょう。

「儲けるなんて、簡単よ。すぐに売上1億円、お約束します」

(次回から、ストーリーを紹介していきます!お楽しみに)