経営×ソーシャル
企業の遺伝子
【第7回】 2018年2月27日
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武田 隆 [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

オレンジページ、ダイエーの特命で生まれた「美しいチラシ」の編集哲学

オレンジページのキーパーソンに、クオン代表が聞く

毎日のレシピを提案し続ける雑誌『オレンジページ』。ダイエーの「For The Customers」の精神を受け継ぎ、読者に寄り添い、読者の声から雑誌をつくり続ける同社の“DNA”とは? オンライン消費者コミュニティの開発・運営を手がけるクオン株式会社の武田隆代表取締役が、株式会社オレンジページ 常務取締役の姜明子氏に、同社の「企業の遺伝子」を聞いた。(この記事は2016年9月23日収録のラジオ番組『企業の遺伝子』の内容を活字にしたものです/オリジナル番組制作:JFN、番組企画:クオン株式会社、画像提供:株式会社オレンジページ、構成・編集:編集工学研究所、番組パーソナリティ:武田 隆、春香クリスティーン)

雑誌名の由来は
ダイエーのコーポレートカラー

姜 明子(かん・あきこ)
1962年生まれ。1988年株式会社オレンジページ設立とともに入社。6万人のオレンジページモニター会員の情報をもとに主婦目線に立った食、健康、農業支援などの新規事業を展開中。現在、水産庁水産政策審議会委員、アグリフューチャージャパン審議委員なども務める

武田 隆(以下、武田) 雑誌『オレンジページ』を発行されている、株式会社オレンジページの成り立ちについて教えていただけますか?

姜 明子(以下、姜) 『オレンジページ』は、1985年にダイエーのCP設立準備班というプロジェクトの一環として刊行された雑誌です。

春香クリスティーン(以下、春香) ダイエーですか。最初からオレンジページとして出発されたわけではないんですね。

 当初はダイエーが発行する雑誌でした。2015年1月よりイオングループの一員となりましたが、ダイエーのマークは半月のオレンジだったんです。雑誌名の由来は、コーポレートカラーのオレンジを使ったページという意味でした。

春香 オレンジにはそういった意味があったんですか!

姜 そうなんです。当時、ダイエーは4大メディアといわれていた新聞、テレビ、ラジオ局を所有していたのですが、社長でいらっしゃった中内㓛さんが、唯一所有外の出版に参入するということで雑誌創刊のプロジェクトが始まりました。おかげさまで成功を収めたので子会社化することになり、1988年の2月12日に株式会社オレンジページが設立されました。



武田 隆(たけだ・たかし) [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

日本大学芸術学部在学中の1996年、前身となるエイベック研究所を創業。クライアント企業各社との数年に及ぶ共同実験を経て、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する「消費者コミュニティ」の理論と手法を開発し、複数の特許を取得。その理論の中核には「心あたたまる関係と経済効果の融合」がある。システムの完成に合わせ、2000年同研究所を株式会社化。その後、自らの足で2000社の企業を回る。これまでに森永乳業、ライオン、資生堂ジャパンをはじめ、300社超のマーケティングを支援。ソーシャルメディア構築市場トップシェア(矢野経済研究所調べ)。2015年、ベルリンと大阪に支局を開設。著書『ソーシャルメディア進化論』は松岡正剛の日本最大級の書評サイト「千夜千冊」にも取り上げられ、ロングセラーに。また、CSR活動の一環としてJFN(FM)系列ラジオ番組「企業の遺伝子」のパーソナリティも務める。1974年生まれ。海浜幕張出身。


企業の遺伝子

私たちが日々の生活で接する商品やサービスは、それらを生み出す企業のアイデンティティの"結晶"でもある。その企業はどんな経緯で創業され、どのような人たちが組織に集い、どのような想いでモノづくりをしているのだろうか?企業のアイデンティティはどれひとつとして同じものはなく、それぞれに個性的でドラマチック。そこに否応なく映し出されるのは、いくつもの歓喜と困難を経験し、時代を超えて受け継がれる“企業の遺伝子“だ。この連載では、注目企業に宿る彩り豊かな遺伝子のストーリーを、各社のキーパーソンたちが語り尽くす。聞き手は、オンライン上のマーケティング施策「消費者コミュニティ」の構築・運営を通じて累計300社を支援してきたクオン株式会社の代表・武田隆氏。

「企業の遺伝子」

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