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週刊・上杉隆

普天間での鳩山首相の迷走は、米側には「見返り」多い好都合なカードだ

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第105回】 2009年12月10日
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 普天間問題が鳩山政権を大きく揺さぶっている。

 鳩山首相は、コペンハーゲンで開かれる「COP15」に出席し、オバマ米大統領との会談を目指し、普天間基地移転に関する日本の方針を示すという。

 地球温暖化防止の新しい枠組みを話し合う極めて重要な会議で、わざわざ日米間の安全保障の問題を話し合おうと呼びかけるセンスには驚きを禁じえない。

 しかも、鳩山首相は国連総会でCO2の25%削減を宣言した張本人である。さらには、日米会談自体のアレンジも確定したわけではないのだという。いったいこの場当たり的な対応はなんなのであろうか。

 普天間問題を初めとして、まさしく鳩山外交の混乱を象徴する姿勢ではないか。

 それにしても、日米で合意済みだったはずの問題が、なぜここまでこじれてしまったのか。理由を端的にいえば、官邸のガバナンスと鳩山首相自身のリーダーシップが欠如しているということに尽きる。

日本の判断により
移転先変更は可能という見解

 ここで日米間の合意を振り返ってみよう。

 米国政府は、2014年までに沖縄駐留の海兵隊の一部をグアムへ移転することを決めている。それに伴って、普天間基地の移設が「グアム移設協定」としても日米政府間で締結されている。

 その際、海兵隊8000人とその家族の計17000人のグアム移転費用として、約100億ドルの6割を日本が負担することでも合意している。

 これが日米間の基本的な合意事項である。

 日本政府は今年5月、この協定を国会でも承認し、改めて移転先を沖縄・辺野古のキャンプ・シュワブ周辺と米国側に伝えている。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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