大学の就職責任者が指南する「実践的に正しい面接の臨み方」

3月1日に就職活動が解禁され、説明会が開かれるなど本格化している。どこを受けようか迷っている学生も多いであろうし、複数の企業を受ける場合に、どう志望動機を言えばいいか迷っている学生も少なくないだろう。そこで今回は、久留米大学商学部教授で就職責任者も務める塚崎公義教授が、「正しい面接の臨み方」についてアドバイスする。

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 就職活動において企業を選ぶとき、あまり真剣に第一志望を決める必要はない。数社の「第一志望群」を定め、「その中の一つに合格すればラッキー」という気持ちで臨むくらいがちょうどいい。二つ以上合格したら、その時初めてどちらに行こうかという“贅沢な悩み”に浸ればいいのだ。

 それは、第一志望に合格するとは限らないからだ。倍率が高いというだけではない。就活は入試と異なり、企業との相性も重要な要素なので、「難関企業ではない普通の企業」に落とされた学生が、難関企業から内定を得ることも決して珍しくないのだ。