協力/ワインオーストラリア

最近話題のオーストラリアワインを口にすると、以前とはイメージが大きく異なる。その進化のほどをこの目で確かるため、12年ぶりにオーストラリアへと飛んだ。南オーストラリア州アドレード・ヒルズはアデレードの東の山合いに位置し、高低差により気候の異なるワイン産地。以前からシャルドネの銘醸地と謳われていたが、シラーズをはじめ赤ワインにも興味深い逸品が多し。

アデレード・ヒルズは標高300メートル以上にあり、市街地を見下ろす

 続いてメルボルンから南オーストラリア州のアデレードへ移動。車が目指したのは標高750メートルのマウント・ロフティ・サミットだ。

 アデレードの市街地を見下ろすこの高台はマウント・ロフティ山脈の最高地点にあり、その東側に位置する標高300メートル以上の地域がアデレード・ヒルズである。 

 土壌は砂や粘土の堆積土だが、ここでは土壌よりもむしろ、標高の高さがもたらす冷涼気候が鍵を握る。

ヴィントローパーのゲヴュルツトラミナー。公園で気軽に飲むスタイルのワインだそうだ

 例えばアデレードの1月の平均気温が23.3なのに対し、標高496メートルに達するアデレード・ヒルズのスターリングでは、18.2度と5度近い気温差が生じる。

 この冷涼気候を利用したソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、それにリースリングなど、白ワインの新天地とアデレード・ヒルズは見なされている。

 ただし、標高の高さは冷涼な気候をもたらす代わりに雨雲の影響も大きく、アデレードの年間平均降水量が550ミリなのに対し、スターリングのそれは1200ミリにもなる。