私たちには、人生を変える選択肢が、毎日、与えられている

──残りの2割は未完成、ということですか?

「残りの2割を完成させるのは、読者のみなさまです。この本を読みながら、『本当に大切なもの』『今の自分に必要なもの』は何なのかを自分で考える。そして、その『大切なもの』を手に入れるために、読者のみなさまが、一歩踏み出したときに、はじめて、この物語は完成すると思っています。

 第9の手紙『運命』の中で、祖父の佐藤泰三(サトウ・タイゾウ)が、『私たちには、人生を変える選択肢が、毎日、与えられている』と書いているように、私たちは、自分の人生を、自分の意思で選び取ることができます。
『何かワクワクすることをやってみよう!』と決め、直感で動くと、想定外のことが起きて、きっと、その変化に驚くはずです。その変化が起きたときこそが、はじめて、この本が完結するときと言えると思います。

何かを決めれば、人生が、必ず動き出します。ぜひ、何か簡単なことでいいので、決めてほしいと思います。

 本書の物語には、私が『これまで、たくさんのメンターに教えてもらったこと』と、『私自身の経験から得た知恵』をすべて盛り込みました。
自分が何をすればいいかわからなくなったとき、大切なものを見失ったとき、この本が、きっと、あなたの人生に役立つと思います」