(4)リアクションが速い
 株式会社キッズライン社長の経沢香保子さんは、憧れの人や先輩が自分のために時間を割いてくれたときは、当日のうちにお礼メールやお礼状を出していたそうです。優秀で本当に忙しい方はビックリするくらい返信やお礼のリアクションが速いものです。逆に「忙しがっている人」は返事が遅い。文章は1行だけでいいので、すぐ返信しましょう。リアクションが速いと、「仕事が速くて優秀」という印象を与えることができます。

(5)朝に強い
 優秀で仕事が速い人は必ず朝の時間を有効に使っています。横やりが入らず、脳もフレッシュな状態なので、考えごとや集中する時間にあてています。

 ポイントは、前日夜が遅くても「朝に強い」こと。

 快適な睡眠時間は、1日3時間の人もいますし、7時間の人もいますが、どうしても眠いときは、15分程度昼寝をするといいでしょう。優秀な人は10~15分程度の仮眠をよくとっています。まわりの目が気になってトイレで寝る人もいるかもしれませんが、オススメしません。うっかりいびきをかくなど、意外にばれやすく、かえって恥をかきます。

(6)哲学と世界史を学ぶ
 日本企業のリーダー教育に徹底的に欠けているのが「リベラルアーツ」です。特に、哲学、世界史、自国の歴史や文化に対する知見が圧倒的に欠けています。逆にここを押さえておくと、まわりから頭二つは抜きんでることが可能です。

 ぜひ『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『君主論』『孫子』『史記』は押さえておきましょう。そして宗教に関係なく『旧約聖書』に書かれていることは世界では常識なのです。小熊英二著『1968〈上〉〈下〉』は分厚くて骨太ですが、近代日本史を知るのにいい1冊です。最近はこの分野の入門書も多くあります。まずは入門書から入り、興味を持ったところから、古典に手をつけましょう。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?