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吉田恒のデータが語る為替の法則

ドル/円は基調転換か、ダマシかを見極める最終段階に入った。「週末終値79円」がカギ

吉田 恒
【第194回】 2012年2月29日
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 米ドル安から米ドル高へとトレンドが転換したのか、その可能性に注目が集まっています。

 もし、本当にトレンドが転換していて、米ドル高・円安基調が新たに始まっているならば、米ドルが週末終値で79円を大きく割り込むことはないでしょう。

 そして、今年の夏から秋にかけて、85~90円を目指す展開が見込まれます。

 トレンドが転換したのか、否か、今はその見極めの最終段階であると思います。

今回の反発局面は52週線を
大きく上回り始めている

 足元で、米ドル/円の反発が続いています。

 ただし「資料1」のように、昨年3月11日の大震災に伴う急落で、G7(主要7カ国)の協調介入が実現した後に急反発した際は、結果的に、上昇は一時的に終わりました。

 今回も、一時的な米ドル高に過ぎないのでしょうか? それとも、ついに米ドル高・円安へと基調転換したのでしょうか?

資料1

 続いての「資料2」は、2007年6月から続いてきた今回の米ドル安・円高トレンドに、52週移動平均線を重ねたものです。

 これを見ると、昨年3月の協調介入後と今回で、前者は52週移動平均線の手前で米ドル高が失速したのに対し、今回は52週移動平均線を米ドルが大きく上回り始めていることがおわかりいただけるでしょう。

資料2

 「資料1」だけだと、今回の反発局面と昨年3月で、その違いはわかりにくいと思います。

 しかし、52週移動平均線との関係で見ると、今回はこれを上回ってきています。

 4年以上続いてきた今回の米ドル安・円高基調の中でも2回しかなかったケースであり、3度目となる今回の反発が、昨年3月の協調介入後の反発局面以上の動きであることがわかります。

 ただ、「資料2」を見ると、過去2回の52週移動平均線を越えた反発局面が、結果的には短期間で収束し、一時的な米ドル高に過ぎなかったと読み取れます。

 「2度あることは3度ある」といった感じで、今回もそのようになってしまうのでしょうか?

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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