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美人のもと

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西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第127回】 2012年3月5日
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 美人は友達が多い。美しいから人が集まるのかもしれないが、どうもそれだけではない。ちょっとした知りあうきっかけが仲良しに発展する力を持つ。一つ一つのきっかけを大切にしているからではないだろうか。友達との話に興味を持ち、知識を深めたり、広げたりし、対話することで情報の整理をしている。

 結果として、いろんな抽斗を持っている。いろんな相談に対応できるし、自分で対応できない場合でもそれなりの人を紹介してくれるのだ。

 自分のネットワークをひけらかすことはない。大切にしているものを自慢の材料にはしないからだろう。

 「私、○○社には友達がいっぱいいる」とか「○○さんたちと合コンしよう」ということを朝から晩まで言っている人がいる。人脈自慢である。その一人一人を大切にするのではなく、自分は人脈があるということを主張することを大切にしている。実際にはそういう人のネットワークは大して広いものでもなく、その友達とも親しいわけでもないことが多い。そういう人を見ていると「美人のもと」をかつてはたくさん持っていたのに、減り始めているという印象を受ける。大切にもせず、自慢の材料だけでしかないのに「宝物は人脈」と言い出すから大変である。

 人脈を大切にする人と自慢だけする人。その違いがはっきりわかるのが「名前をきちんと覚えるかどうか」である。相手の名前を覚え、顔ときちんと一致させる。そこには所属する会社とか肩書はあまり関係ない。フルネームで人間と人間がつきあう楽しさを知っている。

 人間をきちんと見て記憶するという作法を身につけているかどうかである。自慢だけする人は必ず他人を肩書から紹介するのでわかりやすい。その人そのものではなく、その人の背景が大事であるからであろう。

 美人は人との出会いとつながりを大切にする。人を尊重している。それが名前をきちんと覚えるという習慣になる。名刺交換をしたときに名刺を読んで確認する。他人から紹介されたときにその人の名前を発音してみる。そんな行動を習慣化させるだけで「美人のもと」を増やしていくきっかけになるように思う。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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