高3秋から大学入学までの半年弱で
200万円前後のお金が必要になる

大学進学費用は超インフレ、奨学金を返すのは昔より大変だ

 大学進学にかかる費用が高騰して、親の家計を圧迫している。2~3月は季節柄、新聞や雑誌で「大学進学にかかる費用」が取り上げられるが、実際に出費した親からは「記事に書いてあった金額よりもっとかかった」「学資保険の満期金200万円は入学までで使い切り、足りなかった」といった声をよく聞くようになった。

 記事で引用されるのは、文部科学省の調査データ(「学生納付金等調査結果」と「国公立私立大学の授業料等の推移」)であることが多い。それに基づくと、次のような金額になる。

 【私立大学】
 初年度:文系 約115万円、理系 約152万円
 2年目以降:文系 約92万円、理系 約126万円

 【国立大学】
 初年度:約82万円
 2年目以降:約54万円

 上記だけでも結構な金額になるが、「学資保険の満期金200万円は入学までで使い切り、足りなかった」という生の声とはズレがある。

 そこで「学校納付金」以外のお金についてどんな出費があるのか調べてみた。参考にしたのは、全国大学生協連の調査データ(「2017年度保護者に聞く新入生調査」)だ。受験から入学までにかかった費用を2007年度から毎年調査している。