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2008年秋のリーマンショック以降、収益が伸び悩んでいた昭和電工。だが、17年度の連結決算は、社内外の関係者を「あっ」と言わせる好決算だった。そこに至るまでに、どうやって社内の空気を変えたのか。なぜ今、個性派事業を模索するのか。過去の路線とは何が違うのか。就任2年目を迎えた森川宏平社長に、危機意識などを聞いた。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁)

――2月14日に発表された2017年度の連結決算では、業績が急激に回復しました。売上高は過去最高(1兆0232億円。07年度)に届きませんでしたが、その他の利益項目の全てが過去最高を更新しました。さらに、今期も過去最高を更新するという流れにあります。

 営業利益で言いますと、当初の計画(16~18年度)では、17年度は500億円になるだろうと考えていました。

 ところが、市況や為替などが好転する「追い風」が吹いたことにより、石油化学事業を中心に伸びました。ふたを開けたら、778億円という結果だった。

 今期は、連結売上高9000億円(前年同期比15.3%増)、営業利益1100億円(同41.4%増)、経常利益1060億円(同65.7%増)、純利益650億円(同94.2%増)を見込んでいる。

――昭和電工に限らず、国内の化学メーカーの17年度決算は絶好調でした。追い風の存在を抜きにすると、最大の要因は何だったのですか。