検察は法の支配者、メディアは世の支配者

熊谷  面白いことになっていたでしょうね。洗脳メディアたるテレビを押さえた上で、ソーシャルメディアで圧倒的な影響力のある堀江貴文というカリスマがいれば、国内の世論形成は相当に今とは違ったものになっていたでしょう。当時、堀江さん自身は、報道に関して介入するつもりは毛頭なかったみたいですが、堀江さん自身が介入を意図してなくとも、報道するのはサラリーマン部下なわけです。トップの考え方、好み、思想といったものを、言われなくても汲みとる形で、そういう報道に自然と流れていったはずですね。それに、フジテレビを押さえていたら、怖くてライブドアに強制捜査しようなんて考えもしなかったでしょうね。

 某テレビ局幹部に言われたことがあるんですけど、検察は法の支配者、メディアは世の支配者だと。 

※この対談は全4回の連載です。 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】