(2)抱え込んで自爆する
 このタイプは理解できたかどうか相手の口で言ってもらうことです。「わかった」と言っても、自分の口で話させると何を理解していないかが浮き彫りになるので、要所の確認ができます。

(3)間違えても気にしない
 このタイプは一番簡単です。仕事を任せ、確認するプロセスを細かくすればいいのです。自分では間違えた自覚がないので、放置するとドンドン進めてしまいます。

 さらに、自分のペースで進めることが好きなので、「間違える可能性があるから細かくチェックする」と伝えるとかえって報告しません。ですから、「重要なことだから教えてほしい」と言って相手が喜んで報告するように仕向けるのです。いずれにしても「仕事できない人には期待はしないが、バカにもしない」というスタンスで接することです。がんばっていると感じられるところを認めながら、確認するプロセスを細かくしていくことが最善です。「できない人」ではなく、「成長途中の人」と割り切りましょう。

 これは他部署の人でも同様です。「部署間を超えた確認プロセスを設定する」「考えずに、作業に集中できるツールを渡す」などで、被害は最小限に抑えられます。

できない人たちの反乱に注意!

 一番怖いのは仕事ができない人の反乱です。重大なミスを抱え込んで大爆発させたり、パワハラ、メンタル問題で会社を訴えてきたり、外部に社内情報をリークするなど、“自爆テロ”を仕掛けてくる人を私は数多く見てきました。

 人は感情の動物です。相手のレベルと心理状況に合わせた大人の対応が、最終的にあなたの仕事をラクして速く進めることにつながります。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?