評価方法で変わる土地の値段!

 土地の評価にはいくつか計算方法がありますが、相続の際には路線価(税務署がつけた道路の値段)で計算することになります。しかし、土地の中には踏み切りの騒音がひどい、日当たりがとても悪いなど、買い手のつきにくいものもあります。そのような土地は、そのマイナス面を考慮して土地の評価を下げることができるのです。

 例えば、一見すると何の変哲もない駐車場。ところが、実はその土地の地下には水路が横切っていたのです。このような場合は、水路の向こう側(A)と手前側(B)とで評価が分かれます。(図2)

 ある税理士は、その水路の存在に気付かずに普通に評価をしていました。しかし、相続に強い別の税理士がその土地を詳しく調べてみると、水路の存在に気付き評価をし直すことで、数千万円の税金が戻ってきたということです。

高齢化社会…介護の負担分はどうなるのか?

 高齢化社会の日本では、ご両親の介護をされている方も多いのではないでしょうか。介護では、体力面や金銭面などさまざまな負担が生じます。そして親が亡くなった時、ずっと面倒をみてきた子どもと、まったく世話をしてこなかった子どもが同じ額の財産を相続すれば、前者は不公平に思います。

 そのような不満をなくすために、相続には「寄与分」という規定があります。これは、介護や事業の手伝いなど大きく被相続人に貢献した相続人が、他の相続人よりも財産を多くもらってもいいというものです。ところが、寄与分の金額は明確に定められているわけではないので、相続人同士の話し合いで決めることになります。

 そこでポイントとなるのが、その主張の仕方です。やみくもに寄与分を主張しても、なかなか同意は得られないでしょうから、明確な根拠を提出することが重要です。

 ある税理士は介護における寄与分を算定する際に、介護のための交通費や施設に入れていた場合にかかったであろう金額などを、すべて算出しました。そしてその合計金額を提示し、依頼人の寄与分を主張したのです。具体的にその人が負担した金額がわかれば、他の相続人も納得しやすくなるでしょう。